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第31回弁論期日(近畿)原告本人尋問

  • 2021.09.08
     本日、ノーモア・ミナマタ近畿訴訟31回目の裁判が開かれました。今回は原告本人尋問の3回目で、熊本県龍ヶ岳町出身の田脇恒光さん、鹿児島県長島町出身の大石廣伸さん、熊本県新和町出身の倉田和代さんの3名の尋問が行われました。

     田脇さんは、実家は海までは約100メートルしか離れておらず魚介類中心の食生活だったこと、手先にしびれがあり触っても感覚がないこと、そのことが影響して大工の仕事も思うようにできないと証言しました。

     大石さんは、日常的に母親が働いていた旅館で食事をして魚介類を多食したこと、手足の感覚がなく力が入らないこと、足をあげたつもりでも段差につまずくことも多く恐怖心があることなどの症状を訴え、裁判所に一刻も早い公正な判決を求めました。

     倉田さんは、3人の兄たちがイワシ漁の網子(乗組員)として働いていたので沢山の魚介類を貰っていたこと、手先が思うように動かずボタンがある洋服は避けていること、今は和食料理店の皿洗いをしているが何回か皿を割った経験があると証言しました。水俣病でなければ、もっと十分にいろいろなことができたと思うと悔しい、国やチッソにきちんと責任を取ってほしいと訴えました。

     次回は10月29日で、原告本人尋問の4回目が行われます。

    (期日後の弁護士と原告(左から、秋田仁志弁護士、川上高史弁護士、大石廣伸さん、田脇恒光さん、倉田和代さん、徳井義幸弁護士))



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