ホーム > トピックス一覧 > 第30回弁論期日(近畿)中村好一氏証人尋問

第30回弁論期日(近畿)中村好一氏証人尋問

  • 2021.08.06
     本日、ノーモア・ミナマタ近畿訴訟30回目の裁判が開かれました。今回は被告側の証人として出廷した中村好一教授(自治医科大学)の尋問が行われました。

     ノーモア訴訟では、チッソによるメチル水銀排出と原告の水俣病発症の因果関係が争点の一つとなり、そのことを「疫学」という学問で証明し得るかが争われています。

     被告の説明によれば、中村教授は、疫学を含む公衆衛生学の研究者で、原告が提出した津田敏秀教授の意見書等が原告らの症状が水俣病によるものと認める根拠にはならないことなどを立証するための証人として申請された人物です。

     反対尋問を担当した西念京祐弁護士、崔信義弁護士、早川光俊弁護士、高須賀彦人弁護士が、他の訴訟では「疫学」により個別の因果関係も認めているが水俣病ではなぜダメなのか?や民間医師団が行った新有病率調査について何を満たせば証人が言う客観的調査になったのか?などについて尋問しました。

     中村教授は、厳しい反対尋問で詰め寄られると、原告側証人の「津田教授の意見書は斜め読みしかしていないのでよくわからない」と答えるなど証言に説得力がないことが明らかになりました。

    (期日後の報告集会の様子)



水俣病不知火患者会