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第35回口頭弁論(熊本)中村好一氏証人尋問

  • 2020.12.04
     本日、熊本地裁で中村好一氏(自治医科大教授・公衆衛生学が専門)の証人尋問が行われました。
     同氏は、原告側が申請し、尋問を行った津田敏秀教授(岡山大学環境生命科学研究科・疫学が専門)に対抗するための証人として、被告側が申請した専門家証人です。
     津田教授の尋問では、集団を対象に疫病の要因を分析する疫学という学問を使って、原告らが汚染された不知火海産の魚介類を食べたことと水俣病の症状があることの因果関係を立証できることを明らかにしました。
     中村氏は、この津田教授の証言について、「疫学は集団を観察、分析するものであり、個人への適用は前提でない」と述べ、不知火海沿岸で行われた調査に基づく津田教授の研究手法を批判しました。
     この中村証言が信用できないことを示すべく、熊本弁護団から菅一雄・村山雅則両弁護士が反対尋問に臨みました。

    (期日前の門前集会の様子)



     菅弁護士は、中村氏が「疫学辞典」の編さんを行った人物の1人であることを示し、同書に、「疫学」が個人の症例に適用できることを前提とする記載があることを追及しました。
     中村氏の言い分は、「誤訳に近い」との苦しいもので、中村氏が疫学を個人の因果関係に適用できることを知っていたことが示されたのです。
     また、村山弁護士からは、過去の中村氏のヤコブ病の裁判の証言内容や文献の矛盾を指摘しました。最後には言葉を濁しながらも疫学がこの裁判に「応用できる」と証言するに至り、尋問は成功のうちに終わりました。

    (期日終了後、報告をする村山弁護士と菅弁護士)



水俣病不知火患者会