本日午後1時30分から、熊本地方裁判所でノーモア・ミナマタ第2次熊本訴訟第36回口頭弁論期日が行われました。
期日前の門前集会では、熊本県商工団体連合会副会長・山本寛幸さんから連帯の挨拶をいただきました。
その後の期日では、3名の原告が意見陳述をしました。
熊本県天草市倉岳町在住の中村房代さんは、「真珠養殖業の仕事では、手のふるえにより細かい作業ができずつらい思いをした。嫁ぎ先でも『なんもできん嫁だ。』と責められ、離婚を勧められたが、子どもの寝顔を見てなんとか踏みとどまった。『なんでこんな体に生まれたのだろうか』と自分を責め続けた。」などと意見陳述をしました。
鹿児島県阿久根市在住の濵﨑エミ子さんは、「紡績工場の仕事ではうまく手が使えずつらい思いをした。こむらがえりがひどく、物をよく落とした。自転車にも乗れずじまいたった。いろんな病院に行ったが原因不明だった。結婚後2度流産をしたことで離婚の話になった。しかし、夫は『命がけでお前たちを守る。』と言ってくれた。公の場で被害の訴えをしてきたところ、近所の方から変な目で見られる差別を感じている。」などと意見陳述しました。
(門前集会で団結ガンバローをする原告の様子)
熊本県水俣市在住の森正直原告団長は、「唇や舌を噛んでしまうので、自分でヤスリを使って歯を削った。父からは『水俣出身と言うな。』と言われ、芦北出身とうそを言い続けた。結婚しようとした女性とは水俣出身であることが理由で破談となった。原告団は高齢化が進んでいるので、早期にかつ公正な裁判所の審理と判決を希望する。」などと意見陳述をしました。
その後、園田昭人弁護団長が裁判の進行について意見陳述を行いました。
(門前集会で挨拶をする森原告団長)