6月6日から7日にかけて,第43回全国公害被害者総行動デーが開催されました。
全国公害被害者総行動は,財界がオイルショックに乗じて「公害は終わった」というキャンペーンをはじめたことに対して,全国の公害患者たちが連帯して乗り越えようと,昭和51年に,82団体,1200名にのぼる参加者が 東京に集まり,交流会や集会,省庁一斉要請行動をおこなったことがはじまりです。
その後も毎年6月の環境週間に「全国公害被害者総行動デー」が行われ,公害被害者と政府が直接協議する貴重な機会となっています。
ノーモア・ミナマタ第2次訴訟からも,熊本,新潟,近畿,東京の原告,支援,弁護団が参加し,環境大臣交渉,デモ行進,環境省交渉,決起集会,チッソ本社前宣伝行動,まとめの行動に参加しました。
1日目
午後0時
霞ヶ関周辺を参加者一同でデモ行進をおこないました。
午後1時半
参加団体が環境大臣と交渉をおこないました。
(環境大臣交渉)
午後2時半
当弁護団・原告団をはじめとする水俣病の被害者団体は,環境省の特殊疾病対策室長と交渉をおこないました。
環境省の担当者からは,水俣病被害者救済にむけた健康調査の実施など前向きな発言はありませんでした。
午後6時
ニッショーホールにて参加団体が集結して総決起集会をおこないました。
(総決起集会の様子)
2日目
午前8時半
加害企業であるチッソに交渉を申し入れていましたが,昨年に引き続きチッソは交渉を拒否しました。
チッソ本社前で,原告が代わる代わる水俣病の症状の苦しみを訴え,弁護団と一緒に道行く人にビラを配布しました。
午後0時
日比谷公園霞門前にてまとめの行動をおこない,すべての行動が終わりました。
(チッソ前でのビラ配りの様子)