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第9陣提訴(155名,計1156名)

  • 2015.10.20
    本日,熊本地裁において,ノーモア・ミナマタ第二次訴訟の第9陣提訴を行いました。

    新たに加わる原告は155名で,熊本訴訟原告団の人数は合計1156名となりました。

    第9陣原告の平均年齢は66.6歳,40代から90代までの男女で,原告の中には,特措法のいわゆる対象地域外の方が99名含まれています。
    また,特措法に申請していない方が109名含まれています。

     門前集会は,原告団長の挨拶,支援の方の連帯挨拶及び弁護団事務局長からの挨拶があり,団結ガンバローで締めくくられました。
    その後,訴状を裁判所に提出し,第9陣原告155名の闘いが始まりました。

    (入廷行動の様子)



    提訴後に行われた報告集会では,森正直原告団長から,1000名を大きく超えた原告数になったことはみんなで喜び合いたいが,これは通過点でしかないこと,原告の被害は健康被害ではなく,人生そのものが大きく傷つけられた被害である,との挨拶がありました。

    その後,駆けつけてくださった来賓の日本共産党芋生よしや氏及び同党の熊本県会議員である山本伸裕氏を代表して,山本氏から連帯のご挨拶がありました。
    山本氏は,今年9月の県議会で蒲島熊本県知事に対して水俣病関連の質問をしたところ,蒲島知事から,特措法は水俣病だとは認められないが地域の紛争解決のために救済をするものであると回答され,被害者をニセ患者扱いされたことが許せないと挨拶されました。

    (森正直原告団長の挨拶)



    今回新たに原告となった鹿児島県出水郡長島町の70代の女性は,小さいころから動作が遅かったり手先を思うように動かせなかったりして自分の体をもどかしく思い,もしかしたら自分も水俣病なのかもしれないとずっと気になっていたが,そのことは怖くて誰にも話せなかった,平成24年に最後の機会だと思って特措法に申請したが非該当となり納得がいかないと涙ながらに訴えました。

    最後に,園田昭人弁護団長から,熊本県は健康調査をするべきだと国に申し入れをし,特措法の異議申立てを受け付けるべきであるとの報告がありました。また,来年水俣病公式発見から60年を迎えるにあたり,県知事選では県知事が水俣病とどのように向き合っていくのかが争点となるべきだと強く訴えました。

    (園田昭人弁護団長の挨拶)



水俣病不知火患者会