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2021年ミナマタ現地調査

  • 2021.08.28
     本日、第38回ミナマタ現地調査が実施されました。

     現地調査は、例年、現地に足を運んでもらい汚染源や汚染の広がり、被害実態を実際に見てもらうという2日間にわたる企画でした。昨年は新型コロナウイルス禍でやむなく中止となりましたが、今年は初のオンライン開催となりました。全国79箇所から約150人が参加しました。

     現地調査実行委員会の岩﨑明男委員長のあいさつ、ノーモア・ミナマタ第2次国賠熊本訴訟弁護団の黒田裕美子弁護士による現地紹介スライド上映の後、同弁護団の園田昭人弁護団長は、これまでの経過と今後の見通しを報告し、裁判に勝利して早期解決を実現するためには、公正判決を求める署名や国会議員への働きかけを強めるなど一層の世論喚起が必要と強調しました。

     鹿児島県長島町出身、熊本県牛深町在住の橋口優子さんは、幼少期から不知火海の魚介類を多食し、水俣病特有の症状である手足のしびれや震えに悩まされてきたと訴えました。愛知県豊田市在住の坂本優さんは、父親がチッソの従業員で水俣病はタブーだったので、水俣病の救済法に申請することができなかったと訴えました。その後、各地の報告、リレートーク、集会アピールが確認されました。

    (全国の参加者の様子)



水俣病不知火患者会