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医師団・藤野糺医師,若月賞受賞を祝う会

  • 2019.10.20
     永年、水俣病被害者に寄り添い、掘り起こし検診など患者救済の先頭に立って医療活動を続けてきた藤野糺(ふじの ただし)医師が若月賞を受賞しました。10月20日に熊本市のホテルで受賞を祝う会が行われ藤野医師にゆかりの深い88人が参加しました。
     祝う会では、若月賞選考委員の一人でもある宮本憲一氏が「現場で最も検診・診療をした医師で、差別・偏見が激しかった水俣の地に診療所を創設し被害者救援活動の拠点をつくった、政府が怠っている疫学調査をして汚染地域を明らかにした、日常的に診療して被害者と向き合いながら69回もの政府見解とは異なる学会報告をして学会の発展に寄与した」と受賞理由を紹介しました。



    (授賞理由などをお話くださる,宮本憲一先生)



    (若月賞を受賞された藤野医師)

    ※若月賞とは?
     1992年に大谷藤郎氏(元厚生省医務局長)の提案により,若月俊一佐久総合病院名誉総長の長年にわたる業績を記念し全国の保健医療分野で「草の根」的に活動している方を顕彰するために制定された。毎年,農村医学夏季大学講座の席上で表彰式が行われる。今回は28回目となる。
     選考委員は行天良雄氏(医学博士、医事評論家),樋口恵子氏(評論家),宮本憲一氏(大阪市立大学・滋賀大学名誉教授),飯島裕一氏(信濃毎日新聞特別編集委員)。

水俣病不知火患者会