国会では,会社法改正案(親会社が子会社の株式を売却する際,株主総会の特別決議を義務づけるもの)が審議されています。
しかしながら,衆議院法務委員会で加害企業チッソを上記改正案の適用除外とする修正案が提出され,衆議院法務委員会・本会議で可決されました。上記会社法改正案・修正案の審議は,参議院に移されました。
上記修正案は,加害企業チッソの分社化を後押しするものであって,到底容認できるものではありません。
そこで,上記修正案に反対するため,平成26年5月12日に,水俣病不知火患者会,水俣病被害者互助会,水俣病被害市民の会,水俣病被害者全国連絡会の水俣病被害者4団体が、国会議員への要請や院内集会を行いました。
院内集会では,各被害者団体から報告があり,国会議員の先生,秘書の方からご挨拶を頂戴しました。当弁護団の今村一彦弁護士,菅一雄弁護士は,上記修正案の問題点を説明しました。
(院内集会の様子)
翌13日には,大石利生水俣病不知火病患者会会長が,参議院法務委員会において,参考人として意見陳述しました。
水俣病特措法でずさんな検診が行われていたことや,現在も多数の未救済被害者が残されていること,子会社の株式を売却すれば未救済の被害者が補償されなくなるおそれがあること等を訴えました。
(参議院法務委員会において,参考人として意見陳述している様子)
国会議員への要請チラシ
参議院インターネット審議中継へのリンク(平成26年5月13日参議院法務委員会・大石利生水俣病不知火患者会会長意見陳述部分)