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第18回弁論期日(東京)

  • 2019.01.16
    東京地方裁判所において,東京訴訟の第18回弁論期日が行われました。
    尾崎俊之東京弁護団長は,法廷で,いわゆる神経学会の問題について「日本神経学会の回答書について,被告国の環境省特殊疾病対策室からの照会に応じた形で作成されたという手続の点に大いに疑義がある。回答書に記載された内容についても反論する予定である。」と力強く述べました。


    (神経学会問題)
    被告国は,ノーモア・ミナマタ第2次訴訟において,「メチル水銀中毒症に係る神経学的知見に関する意見照会に対する回答」という日本神経学会の見解をまとめた書面を書証として提出しました。この「回答」では,①神経内科専門医により診察が必要,②症候は変動することはない,③曝露から発症までは「数か月からせいぜい数年」という考え方が医学的に定説,などとされ,訴訟における被告国側の主張を追認するような内容となっています。また,この「回答」は,環境省からの意見照会を受けてわずか3日で作成されたもので,しかも医学的にも論争がある点について,到底同学会内で正当な手続に則って意見を集約したものとは考えれません。
    私たちノーモア・ミナマタ全国連は,平成31年1月25日,日本神経学会に対して公開質問状を提出しましたが,現在まで納得できる回答は得られていません。

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