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平成30年度水俣病慰霊式

  • 2018.05.01
     水俣病の公式確認から62年を迎えた,平成30年5月1日午後1時30分,熊本県水俣市のエコパーク水俣の慰霊碑前で犠牲者慰霊式が開かれました。患者や遺族ら約650人が,小雨の中,黙祷を捧げて犠牲者の冥福を祈りました。

     患者や遺族を代表して,金子親雄さん(66)が「一番苦しんだ人が一番幸せになれる。困難に負けずに強い心を持って生きることで,人に勇気を与える人生を歩んで行きます」と「祈りの言葉」を捧げました。

     式に出席した中川雅治環境相は「国として拡大を防げなかったことを改めてお詫び申し上げる」と謝罪し,「将来にわたり安心して暮らしていく社会を実現しなければならない。責任をもって水俣病問題に取り組んでいく」と述べました。
     熊本県の蒲島郁夫知事は,「県として対応がもっと早く行っていればと悔やまれる。県民を守るべき知事として後悔と申し訳なさでいっぱいであり,現在もなお苦しんでおられる方々に知事としてお詫び申し上げる」と謝罪し,「熊本県は被害者ご本人やご家族に最大限の支援を行う」とし,「被害に遭われた方が自分の家族だったら,自分の子だったらどうするか,という思いで,解決に向けて全力で取り組みたい」と述べました。

     また,地元の小・中学生を代表して,多久島梨央さんが「自分のことと捉え,目をそらさず,犯した過ちを心から償わなければならない。二度と悲しい思いをしないように具体的に行動していく」と誓いました。

水俣病不知火患者会