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第23回弁論期日(熊本)

  • 2017.12.22
    本日、午後2時から熊本地裁において、ノーモア・ミナマタ第2次訴訟第23回期日が行われました。

    期日前の門前集会では、まず森正直原告団長及び寺内大介弁護団事務局長から、挨拶の言葉を述べました。
    森原告団長は、11月29日の新潟における水俣病認定申請棄却処分取消請求事件の東京高裁判決(新潟水俣病に関する行政認定訴訟)に言及して、裁判の追い風となるこの判決を原告団の勝利に結びつけていけるよう、被害を訴え世論をさらに盛り上げていこうとの決意を述べました。

    その後、矢上雅義衆議院議員後援会の吉松美代氏、社民党熊本県連合幹事長 今泉克己氏、熊医労民医連支部書記長 園井啓之氏より、「小さな力を一つ一つ合わせ、団結して頑張っていきましょう」「来年もさらに一枚岩の団結ですべての被害者救済のために頑張りましょう」など連帯のお言葉をいただきました。

    また、熊本県労働組合総連合、熊本県商工団体連合会も、応援に駆けつけて下さいました。

    (門前集会の様子)



    弁論期日では、中島潤史弁護士が、東京高裁判決に関して、意見陳述を行いました。

    意見陳述においては、東京高裁判決が、他原因に関する被告の主張立証を一般的・抽象的なものにすぎないとしてすべて排斥していることを指摘し、被告らは他原因に関し個別具体的な主張立証を行うのであれば直ちに行うべきであると述べました。
    また、感覚障害についての医師の所見の信用性が否定されておらず、所見をとる際のバイアスはもはや問題とならないこと、曝露の認定において、同居親族が水俣病特措法一時金対象者となったことが考慮されていることから、原告らが申し立てている特措法判定結果に関する調査嘱託は採用されるべきであることなども指摘しました。


    弁論終了後、進行協議の場が持たれました。




    次回弁論期日は、平成30年3月23日(金)午後2時です。

    今後ともご支援のほど宜しくお願い致します。

水俣病不知火患者会