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第11陣提訴(88名、計1312名)

  • 2017.03.28
    本日、熊本地裁において、ノーモア・ミナマタ第二次訴訟の第11陣提訴を行いました。

    新たに88名が原告となり、熊本訴訟原告団は合計1312名となりました。

    第11陣原告の平均年齢は約67.7歳で、40代から90代までの男女で構成されています。
    88名のうち62名が、特措法のいわゆる対象地域外の方になります。

    提訴前の門前集会では、原告団長、寺内大介弁護団事務局長の挨拶に続き、水俣病闘争支援熊本県連絡会議の小田雅子氏よりご挨拶いただき、水俣病問題を解決することが世界の水銀被害者の救済につながること、それを実現すべく皆で力を合わせていきたい、との連帯のご挨拶をいただきました。


    (門前集会の様子)



    提訴後の報告集会では、まず始めに原告団長から、より大きな原告団と国民世論とを作り上げていくこと、一日一日が闘いであり、原告1312名全員がそのことを肝に銘じて奮闘していかなければならない、との決意を述べる挨拶がありました。

    続いて、日本共産党熊本県委員会書記長の松岡勝氏より連帯のご挨拶をいただきました。

    松岡氏は、未だに水俣病の被害に向き合おうとしない国の態度に強い憤りを感じていること、日本共産党としても国会や地方議会で、水俣病の問題解決に向け力を尽くすということを、お話しして下さいました。

    また、今回新たに原告となった、伊佐市在住の80代の男性から被害の訴えがありました。
    男性は、伊佐市菱刈地区に旧国鉄山野線が開通して以降、毎日水俣から行商人がたくさんの魚介類を運んできたこと、作物の育ちづらい寒冷地の菱刈地区では、行商人の魚介類がかけがえのない食べ物であり、魚介類を米や麦などと交換して毎日のように食べていたことを語りました。
    また、具合の悪い父に代わって懸命に農業をしてきたが、40歳頃から手足のしびれが出始め、からすまがりなど数々の症状に悩まされてきたこと、病院で検査をしても原因が分からず平成24年に検診を受けて初めて自分が水俣病だと知ったこと、特措法に申請したものの対象地域外であり、水俣湾周辺で獲れた魚を多食したことが確認できないとして非該当とされてしまったことなど、自身の被害の状況について訴えました。

    園田昭人弁護団長は、現在の裁判の状況についての説明とともに、勝利判決を勝ち取るべく1陣から11陣まで全体が一丸となって闘い続けることが大切であると挨拶しました。

    最後に、原告団副団長の挨拶、団結ガンバローをもって報告集会は締めくくられました。

    (報告集会の様子)



水俣病不知火患者会