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第17回弁論期日(熊本)

  • 2016.10.07
    本日午後2時から、熊本地方裁判所において、ノーモアミナマタ第2次訴訟の第17回弁論期日が開かれました。

    弁論期日において、弁護団の中島潤史弁護士と園田昭人弁護士が意見陳述を行いました。

    国は、裁判において、昭和44年以降は、水俣湾及び八代海において、水俣病を発症する程度の汚染がなくなったと主張していました。
    これに対し、中島弁護士は、不知火海の汚染状況、魚介類に関するデータ、人に関するデータから、水俣湾及び八代海において、昭和44年以降も水俣病を発症する程度の汚染があったと反論を述べました。

    また、園田弁護士は、水俣病被害者全員を救済する機会が何度もあったのに、国と熊本県は解決のチャンスを自らつぶし、水俣病の公式確認から60年が経過しても、なお被害者全員が救済されずに、裁判をたたかっていることの異常さについて述べました。
    そして、今後の原告(被害者)側の立証計画について、検診を行った医師、及び疫学を研究している学者の証人尋問を、1陣原告の中から選んだ15名の方の本人尋問を行う予定であることを述べました。
    最後に、対象地域内外の線引きがどのようになされているのか、裁判官には現地に赴いて、実際に見ていただきたいと要望しました。

水俣病不知火患者会