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第10陣提訴(68名,計1224名)

  • 2016.06.15
    本日,熊本地裁において,ノーモア・ミナマタ第二次訴訟の第10陣提訴を行いました。

    新たに加わる原告は68名で,熊本訴訟原告団の人数は合計1224名となりました。

    第10陣原告の平均年齢は60.0歳,40代から80代までの男女で,原告の中には,特措法のいわゆる対象地域外の方が34名含まれています。
    また,特措法に申請していない方が48名含まれています。

    門前集会は,原告団長の挨拶から始まりました。
    まずはじめに,熊本地震で亡くなられた方のために,参加者全員で黙とうをささげました。
    また,弁護団長からの挨拶,支援の方の連帯挨拶及び原告団副団長からの挨拶があり,団結ガンバローで締めくくられました。
    その後,訴状を裁判所に提出し,第10陣原告68名の闘いが始まりました。

    (園田弁護団長の挨拶の様子)



    提訴後に行われた報告集会では,駆けつけてくださった来賓の日本共産党熊本県委員会委員長日高伸哉氏から連帯のご挨拶がありました。

    日高氏は,現在の熊本地震によるすべての被災者の救済を図る姿勢がない国や県の態度が,水俣病の解決に対する姿勢と全く一緒であるけれども,あきらめずに全ての水俣病被害者を救済するためにがんばっていきたい,と挨拶されました。

    (日高氏の挨拶の様子)



    今回新たに原告となった天草市親和町の70代の男性は,自分は小さいことから漁業が盛んだった中田港の近くに住んでおり,芋やたくさん採れる魚介類が毎日の主食だったこと,昭和36年ころからからす曲がりや手のしびれがあり,けがに気づかないこともあったが,自分の症状が水俣病の症状だとは思いもしなかったこと,特措法に申請したが聞き取りも検診もなく非該当になったこと,最近では手に力が入らず,顔を茶碗に近づけないと食事もできないようになり将来が不安であることなどの被害を訴えました。

    最後に寺内大介弁護団事務局長から,地震は天災だが水俣病は人災だ,国や県はこれまで被害を小さく見せようとしてきたが,多くの国民に「今なぜ我々が裁判をしているか」を理解してもらえるように,水俣病の被害を世間に訴えていこうとの挨拶がありました。

    (寺内事務局長の挨拶の様子)



水俣病不知火患者会