本日,第45回全国公害弁護団連絡会議(略称:公害弁連)総会・シンポジウムが三井ガーデンホテル熊本にて開催されました。
公害弁連とは,全国各地で展開されている公害,環境,大型公共事業などを巡る運動・裁判の弁護団の横断的な組織です。公害弁連は毎年1回総会を開催しており,今年で水俣病が公式確認から60年を迎えるため,熊本での開催となりました。
当日は,午後1時から午後3時30分までシンポジウム,午後3時45分から午後4時30分まで総会というスケジュールでした。
1.公害弁連シンポジウム-公式発見から60年目を迎えた水俣病問題の解決を目指して-
冒頭,公害弁連幹事長の中杉喜代司弁護士から開会挨拶がありました。
その後,記念講演「メディアから見た水俣病60年」と題して,熊本日日新聞論説主幹の高峰武氏にご講演いただきました。
水俣病のキーワードが「不作為」「やるべきことをしなかった」であること,水俣病事件では司法が大きな役割を果たしていたこと等非常に示唆に富んだものとなりました。
(高峰武氏の講演の様子)
休憩を挟んで,新潟県知事の泉田裕彦氏からビデオメッセージを頂戴しました。
その後,高峰武氏に加えて,県民会議医師団の高岡滋医師,ノーモアミナマタ第2次訴訟新潟弁護団の中村周而弁護士,当弁護団の園田昭人弁護士をパネリスト,当弁護団の高峰真弁護士をコーディネータとして,パネルディスカッションをおこないました。
県民会議医師団の取り組みや水俣病と医学の現状,法廷闘争の現状等活発な議論がおこなわれました。
ご多忙の折来賓として駆け付けていただいた「水俣病被害者と歩む国会議員連絡会」の仁比聡平副会長(共産),大島九州男事務局長(民主)から,挨拶を頂戴し,水俣病解決に向けた熱いエールをいただきました。
公害弁連代表役員の板井優弁護士が閉会挨拶をおこない,シンポジウムは盛会の中終了しました。
2.公害弁連総会
シンポジウム終了後,公害弁連総会が開催され,その中で当弁護団の板井俊介弁護士が公害弁連の事務局長に選ばれました。
(高岡滋医師が意見を述べる様子)